木曳野皐

楽園の木曳野皐のレビュー・感想・評価

楽園(2019年製作の映画)
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こういう作り方だったらやっぱり【怒り】を越えられないな、と。
塙幸成の【初恋】もそうだったけど、やっぱり人々の目指す“楽園”は十人十色の“楽園”で誰一人それを完成も出来ず、叶わぬモノだからそれを“楽園”と呼ぶんだろうな。

「なんか引き込まれる」と微笑む石橋静河が一等賞。その貴方の笑顔に惹き込まれた女が此処にいます。
佐藤浩市の髪の毛の薄ささえ演技になってしまう雰囲気はお見事。
あと、この映画の乳首の見せ方がエロい。
ちょっと台詞が鼻につく感じで好みでは無かったけど、その台詞有りきの“人は皆同じ道を辿る”という事を表しているであろうシーンはジーンときました。
そうか、やっぱり皆同じ道を辿ってたんだな。

最後、楽園というよりかは田園で終わったあの感じは好きです。
木曳野皐

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