べえさあ

楽園のべえさあのレビュー・感想・評価

楽園(2019年製作の映画)
3.7
「わからなくたっていい」

日本の集落の独特な雰囲気と閉鎖感の中で生きている人々の価値観や生活が2つの事件を通じて表現されている。本当にその人が犯人なのかは問題ではなく、恐怖や辛い記憶を紛らわし、事件が解決したと思い込みたいという民意によって誰かを責め、その結果不幸になった人がまた行動を起こし、連鎖的に人々が不幸になっていく。

原作読了後に鑑賞しましたが、原作を読んでいないと、時間軸、登場人部の背景や言動が理解できない点があり、共感がしづらい部分があるのではないかと思いました。原作を読んでもモヤモヤを綺麗に解決できるわけではありませんが、興味のある方は是非読んでみてください!