このレビューはネタバレを含みます
珍しく原作を先に読んで映画を観たパターンです。
「楽園」とは何なのかを考えながら鑑賞しました。
「あいつが犯人だ」「あいつが悪い」の一声で群衆がワーッと動く感じ、本当に気持ち悪かったです。
私たちがSNSなどでやっていることの縮図のようでした。
いつもは苦手な都会の風景・喧騒が、この映画の中では唯一ホッとする場面でした。
虹郎くんの役は最初ナゾでしたが、つむぎちゃんにかけたあのセリフのためだけにいたと思えば理解できます。
本音を言えば「悪人」「怒り」に引き続き李相日監督のが観たかったな。
瀬々監督は言葉で説明しがちというか演出がわざとらしいというか。
土は食わんでも良かったんじゃなかろうか。
うーん、「楽園」とは何なのだろう。