まし

ぼけますから、よろしくお願いします。のましのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

老老介護の現実。
誰の立場でもきっといずれ私が行く道。
私自身どうなるか、何ができるか、してあげられるか、今思う想像と未来の現実はずれていってしまうんだろうな。
お父さんの耳が遠いのがこれ幸いでありまた難点。
お父さんにとってはお母さんのぼやきが聞こえないのはいいかもしれない。けど、お母さんからしたら1回で聞き取ってくれない、伝わらないのはそれだけで疲労感があるし毎日、毎回となると辛いなぁ。あの家の中で二人で暮らしていれば、健康な人間だって生活に嫌気がさしてくるはず。訪問者がいるとシャキッとする様子を見ると他人との関わりも大事なんだなぁと思う。どこかに連れ出してあげたら、気分も晴れるものなのかな。
お母さんの叫びも気持ちがわかるし、お父さんの感謝して生きればいいって言葉もわかる。
アルツハイマーは自分が自分じゃないような感覚になっていくのかな。体も思うように動かない、出来ることも少なくなっていく。この際出来る自分さえも忘れられたら楽なのかもしれない。
まし

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