こどもぱん

ぼけますから、よろしくお願いします。のこどもぱんのレビュー・感想・評価

5.0
まず、この映画を作られた直子さんに感謝の言葉を伝えたい。
認知症という病気をこんなにも近い立場の視点から映像に残してくれたこと、
母の老いという、娘として受け入れがたい現実を撮り続けた直子さん。心から尊敬します。。
目を背けたくなる場面も多々あったと思う。
涙をこらえながら撮り続けたことも沢山あったと思う。
それでもこうやって形にしてくれたことは、これから親の老いに向き合う世代の人達の背中を優しくて押してくれると思った。私自身も含めて。

お父さんの朗らかさとお母さんの愛くるしさ。
私も夫とこんな2人になりたいと思ったり、若くして死んだ父がいま生きていたらどんな可愛いおじいちゃんになっていただろう…とか、父を看取った時の最期の姿を思い出したり、いま1人で暮らしてる母を想ったり、母の介護は私がしようと強く思えたことだったり、(姉と弟はいるけれど複雑で私が見ることがきっと一番良いのだろうと思いつつ夫は長男で2人の母を面倒見る決断が出来ていなかったけど、この映画を見て決断出来た…)

本当に沢山の事を自分に置き換えながら見ていた。それはこの映画があまりにも自然体だからだと思う。人の最期をとおして人生の意味を改めて考えさせてくれた。

ぁあ…思い出すだけで涙が出る。悲しみじゃない、温かくて優しい涙が溢れてくる…。
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