Nappon

ストリート・オブ・クロコダイルのNapponのレビュー・感想・評価

3.8
原作は、ポーランド人であるブルーノ・シュルツの短編「大鰐通り」。
シュルツは生まれ故郷を離れることなく人生を過ごしたが、その間に故郷はオーストリア・ハンガリー帝国、ポーランド、ソビエト、ナチスに次々と占領されるという、激動の時代であった。
シュルツ自身も、ゲシュタポの犠牲になっている。

そんなシュルツの人生観、世界観を垣間見ることができる人形劇。
シュバンクマイエルのようなリズミカルなシャキシャキした動きはなく、不気味にしっとりと進むストーリー。
音楽とのリンクがよかった。

ラストまで観ると、ようやく本作の欠片がわかる。
既に3回観たが、癖になりそう。
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