このレビューはネタバレを含みます
LGBTQ+当事者側から批判されていると聞いたが…なるほど。
彼女がシャイで真面目で努力家であること、無意識の差別にじわじわ追い込まれること、思春期であることを思うと表現としてはありかなと感じたが、それはストレート的思考だからなんだろうか。
けして周囲に理解がないわけではない。父親は男手一つでありながら、彼女の進学のために引っ越しまでしている。学校も女性として入学させている。
それでも大人に言われる「今を大事に」「急ぐな」は、その大事な今を女性になって過ごしたい彼女にはズレてしまう。
将来のことを考えると今の処理が大切だから自傷なんかぜったいやめてほしいが、思春期時は今がもっとも重要であることを現しているんだろうと思った。
それにしても主演の子がすごい。彼は"普通に彼"なのらしい。