マーティ

Girl/ガールのマーティのレビュー・感想・評価

Girl/ガール(2018年製作の映画)
3.6
15歳の少女ララ
彼女はトランスジェンダーでいつしか身も女性になり、バレリーナになることを夢見て日々バレエレッスンに明け暮れている

学校のクラスメートも彼女がトランスジェンダーであることを知ってて普通に接してはいるものの、ふとしたときにララのことを好奇の目で見、そのことで彼女の心に深い傷が刻まれたシーンは本当に残酷だと思った

彼女を支える家族が素敵で良い家族に恵まれているけど、すべてをさらけ出せない彼女は独りで悩み、それを見ている父は辛いしもっとさらけ出して欲しい…
父親が「お前の“大丈夫”は本当に大丈夫じゃないことはわかっているんだ。“辛い”って一言でも言ってくれれば話を聞くのに」というセリフでブワッと涙が溢れ出た

ラストがかなり衝撃的だけど、ララは自分の思い描いている道へと堂々と歩み進んでいく姿が素敵でした

しかし、このララを演じた青年がとても美しく、本当に少女のような可憐な表情がすごいと思った

物静かだけど、夢への力強い意志をしっかりと表現された作品でした
マーティ

マーティ