想像していたよりもすごく苦しい映画だった。
お父さんもララのことを理解して応援してくれる、女性になるための環境も整えてくれている、環境としては最低ではなくても、やっぱり本当の自分になれない苦しみは深すぎる。
心と身体が揃っていたら、もっとバレエだけに集中できたのに…。練習中たくさん水も飲めたし、テープで押さえつける必要もなかった。
頑張っている姿を見れば見るほど、なんで?って思ってしまった。
ラストの決断はララにしてはすごく突飛な行動に思えたけれど、そう観客にも思わせてしまうほどララは苦しさを自分の中に押し込めていたのかと思うと悲しくなった。