イット・カムズのjunのネタバレレビュー・内容・結末

レビューで点数が極端に低い作品は実際に観てみるとマニアックな面白さがあったりする場合があるがこれは確かにひどい出来だった。70分強の尺にしては導入部が長すぎるしクリーチャーものなのにオープニングでそれを匂わす以外は終盤までほとんど無関係なシーンばかり続くのでいざクリーチャーが登場する場面がきても非常に唐突な印象を受けてしまう。そして一応主人公格と思われるジェスとブレイディの存在感が薄く感情移入しにくいのでラストシーンで二人が襲われても何の衝撃もなく「あ、そうくるのね」という気分にしかならない。監督・脚本のコーリー・ラージが傑作「イット・フォローズ」の製作総指揮のひとりということで「イット・カムズ」という邦題にしたのだろうが出来栄えは天と地ほど違った。