凄く良い。
奥さんとの手紙でのやりとり、車でフライドチキンを食べるシーン......好きなシーンを挙げればキリがない。
最も印象的だったのは、終盤に公演を断ったシャーリーが「オレンジ・バード」でピアノを弾くシーンだ。
仕事とか見栄とか人種差別とか......そういった全てのしがらみから解放され、皆が純粋に音楽を楽しんでいるあの空間が素敵過ぎて涙が止まらなかった。
この時代での社会問題は現代においても根強く残っている事は否めない。作中を通し、主人公たちを取り巻く環境の変化は長い歴史から見ればちっぽけなモノだろう。しかし些細な変化でも、当人達にとっては大きな「救い」である事は見逃すことができない。そのような変化こそ大切にしなければならないと改めて感じた。
ふとした時に観返したいと思える素敵な作品だった。