なんとなく見たとても良い映画。
背景はまだ黒人差別が色濃く残る、たった50年ほど前のアメリカ。北部に暮らす黒人の天才ピアニストが南部でツアーを巡る話。
なんとも、一般社会では地位も名誉もある人が、黒人というだけで迫害され、差別と暴力を受ける世界に唖然とした。
そして成功していることが、黒人社会での居場所もなくしている。黒人のヒーローではない。
黒人差別だけでなく、アジア人も、そして同じ白人でもどこからの移民かで意味不明な差別概念がある。多少良くなったとしても、現在も大して変わらないであろうその社会の歪みに心が痛くなった。
一方、そんな中生まれた2人の友情は本当に美しい。お互いがお互いの立場で幸せとはなにか、世の中への不満、不平等感は何かを感じながら思いを寄せていく場面が素晴らしかった。
