のんちゃん

グリーンブックののんちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

グリーンブック(2018年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

最初は、人種差別について重く書いたストーリーなのかと思いきや、劇中では考えさせられるシーンもありながら、おじさん達の愉快な掛け合いもあり、新しい感覚の映画だと思った。

今までの黒人差別の映画は、お涙頂戴のような映画が多かったような気がする。
しかし、この映画はウルっとくるシーンもありながら、人種に関係なく冗談などを言い合ったりしながらも互いに心を打ち解け合わせるというシーンが印象に残った。

人種が異なるということは置いておいて、ここでは2人の性格などにフォーカスしたいと思う。
ガサツな用心棒のトニーと、真面目なドクターが繰り広げる珍道中なのだが、性格は真逆といっても過言ではないにもかかわらず、2人はなぜあそこまで心を打ち解けあえたのだろうか。ましてや、1度の旅だけでなく、その後の人生でも彼らの友情が繋がっていたというのは驚いた。
似た者同士だと仲良し、だとか、似た者同士だと気を使わないといったのは、本当なのだろうかと考えてしまった。
実は、性格が真逆のほうが仲良くなれるものなのか。性格は真逆だが、何か似たような要素もしくは現状、過去などが裏に隠れてるから彼らは仲良くなれたのだろうとも感じた。側から見たら真逆のタイプだが、実は何かしら通ずるものがあって、似た者同士よりも強い絆で結ばれるものなのかもしれない。

この映画は友情とは何かについて深く考えさせられた映画だったように思う。

あっという間の2時間弱だった。もう一回観たい。
のんちゃん

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