すごーくいい映画だった!
黒人差別の話というくらいの前情報しかない状態で鑑賞。裕福な黒人に仕える白人という、あまり見たことがない構図だった。
口が悪くてガサツですぐ暴力で解決しようとするトニーが、上品で洗練されたミュージシャンのドクター・シャーリーのツアー運転手として2ヶ月間を共にする物語。
はじめは黒人を嫌がっていたトニーが、ドクのピアノの演奏を聴いてから、自分から距離を縮めていこうするところが微笑ましい。いつもクールで冷静なドクが、トニーのペースにつられて歯を見せて笑う場面は、こっちまで笑顔になってしまう。
黒人として生まれただけで、なんでこんな酷い仕打ちを受けないといけないのか。差別的な対応をされても、凛とした態度で立ち向かうドクが本当にかっこよかった。
後半は「よかったね・・・!」という気持ちで自然と涙が出ました。当たり前のことが、こんなにもかけがえのない貴重なことなんだなあとしみじみ思いました。
優しい気持ちになれる映画。ボヘミアン・ラプソディーも好きだったから、アカデミー作品賞をグリーンブックが受賞した時は、そうなの?と思ったけど、受賞納得です。