HI

グリーンブックのHIのレビュー・感想・評価

グリーンブック(2018年製作の映画)
4.2
『リーサル・ウェポン』『ラッシュアワー』『最強のふたり』といった、人種の異なるコンビが活躍する映画が好きだ。本作ももれなく面白かった。
機転は利くがガサツなイタリア系用心棒(モーテンセンずいぶん太ったな)が、黒人ピアニストの運転手となり、アメリカ南部を周遊するコンサートに同行する。1962年にあった実話を基にしたドラマ。

グリーンブックというのは、人種差別が色濃かった時代のアメリカで出版されていた、有色人種が利用可能な宿泊施設を示したガイドブックのこと。
そんな本があった時代、特に黒人差別が強いアメリカ南部の行く先々で二人はトラブルに巻き込まれる。用心棒も最初は黒人に偏見をもっていたが、次第に友情が芽生えるのはジーンとくる。

フライドチキンのポイ捨てや手紙の綴りなど、不快にならない程度のユーモアが随所に盛り込まれ、何度も笑いが起こっていた。
レッドネック(南部の教養のない白人)に絡まれたり、警官から不当に拘留されたりと差別の重たい現実がのしかかるが、感動の押し付けが少なくて好感がもてる。ケンタッキーフライドチキンが食べたくなる(でもハンドルがベッタベタなのがいただけない)。良作です
HI

HI