会場内があったかい良い雰囲気に包まれる映画だった。生まれた環境も境遇も違う二人が互いに理解しあっていく流れがじんわりと感動を生む。他者の考えや個性を否定するのではなくぶつかり合いながら認めあったり補い合うこの旅は彼らのどちらが欠けてもなし得なかっただろう。「寂しい時は自分から先手を打てよ」という言葉はこの映画の中でもう一つの要になっていて色んなシーンで主人公の世界を広げていく鍵になっている。人種差別をただ訴えるだけの映画にとどまらない多くの人に通じる映画だ。(題名の中にもあるグリーンにも注目すると画面の美しさだけでなくストーリーもより深まります。)
