KENN

グリーンブックのKENNのネタバレレビュー・内容・結末

グリーンブック(2018年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

今日(2019/03/24)見てきた。私の住む田舎の映画館は日曜日なんて関係なく空いているものだと思ったが割と混んでいてびっくりした。
隣には中学生か高校生のお嬢さんが父親と見に来ていた。僕は映画を見ている姿を見られるのをあまり好まない。ニヤニヤして映画見ている人が隣なんて災難だったなお嬢さん。

「グリーンブック」話題になっているのは知っていたし、見ろよ見ろよオーラがメディアやSNSには流れてくるし、これまたカメ止パターンで見ろよ見ろよの押し売りが映画の魅力を半減させちゃうやつだなぁと思ったので前情報はそこまで入れないようにしていた。
知っているのは黒人と白人?が音楽旅行する。面白くてほのぼのするタイプの映画だろうなんて思ってた程度だ。
しかし鑑賞後、いい映画に出会えた嬉しさで帰り歩いて帰ってしまった。
ここまでひとり語り↑

ここから映画感想↓
自然と涙を流した映画は久しぶりだ。(隣のお嬢さんにチョット引かれてた気もするが)

尊いなぁトニーとドクの友情物語。

この映画感情移入がすごいしやすかった。というのも、夜黒人は出歩くのが禁止されてて、警察に止められたり、バーでボコされたり、レストランで立ち入りが禁じられたりとかなりストレスに感じるシーンが存分に散りばめられている。それはかつてのアメリカで起こっていたことだけれども、日本人である我々には理解しがたい。
なんでそんな残酷なことが起こるんだ。そんな感情を持つからこそ現状にイライラしているトニーリップに感情移入できる。

そしてその一連のやりきれなさというのは最後のカタルシスのためにあるのだと気づく。
この映画には2段階でカタルシスが用意されており、同時に涙腺も開放させに来るのだ。

1つ目がジャズバーでの流れ。 
みればわかるけど、こっちが嬉しくなっちゃう。ちゃんとウイスキーはピアノからおろしてね笑
私はずっとニヤニヤしていた。(ごめんねお嬢さん)←何回目?
ドクのアイデンティティ
自身は何者なのか、残酷なまでの差別によって困窮する黒人でもなければ、白人でもない。孤高の黒人ピアニストというどこにも属さない天才であり、一匹狼だった彼のアイデンティティの終着点はここなんだ!
クラシックを弾いたあとのジャズのセッション。その時に見せる彼の笑顔と純白の歯は今でも脳裏に焼き付いている。

そして2つ目はやっぱりラストだよな。
トニーが最後序盤どっかで盗んだ翡翠(ひすい)をドクが自室に持ち帰るときグリーンブックがグリーンストーンに変わる瞬間だった。
古来より王の象徴とされる翡翠、孤高の王を比喩しているのか。
翡翠の意味を調べたら 「成功と繁栄」って意味があるらしい。
ここにもメッセージ性が?笑

そして最後の家族パーティーのシーンだよね。
ここから私の心理描写でお送りします。
え、ドク、、、トニーのクリスマスパーティーに来ないの?
↓
ドアを叩く音したよ?今!

 うっわ、質屋のじーさんかよ。まじかぁ。。。

(ドクが登場)
うっわああああきたあああああああ!!

訪問するまで見てるこっちも焦らされて少し切ない気持ちになる。(トニーに感情移入)
でもそこから解放された時に涙が流れに流れた。

最後に奥さんがドクに手紙ありがとうねっていうシーンもさいこうなんだよなぁあああそこで涙二倍になったわ。

関係ないけどトニーが帰宅した時にさ、親族の「シェイクスピアが帰ってきたぞ!」ってセリフ相当よかったなぁ。
あと主人公のタバコはKENT
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