アロー

グリーンブックのアローのレビュー・感想・評価

グリーンブック(2018年製作の映画)
4.5
観てよかった。めっちゃ泣いた。

黒人差別を描いていると知ったときは「暗くて重そう…」と思ってたけど、そんなイメージがあっさりくつがえされる。一言で言うと”とっても爽やかな映画”。差別を描いてるっちゃ描いてるけど重すぎず、あくまでトニーとシャーリーの友情がメイン。すっごく観やすかった!

2人のキャラが良い。トニーはいわゆる「陽キャ」で、ちょっとバカだけど言いたいことはズバズバ言うタイプ。対するドクター・シャーリーは、物腰が優雅なインテリ。この真逆の2人がだんだん良きバディになっていくのがステキ!シャーリーが差別を受けるとトニーが思いっきり言い返したり、逆にトニーが暴走しそうになったらシャーリーがそっと止めたり。この仲良くなる過程が爽快で、観ていて心地よかった。

そしてキャラクターが魅力的なぶん、黒人差別の酷さがリアルに伝わってくる。シャーリーが差別されるたびにすごく悲しい気持ちになった。「俺らのドクター・シャーリーは何も悪いことしてないのに、なんでそんな扱いするんだよ!!!」って。でもそのたびにトニーが視聴者を代表するようなセリフを言ったり、相手をボコボコにしたりするんだよね。こういう爽快感もあった(笑)。

クスッと笑えて爽やかで、黒人差別についても知ることができる。盛りだくさんなのにキレイにまとまった映画だった。まさしく笑えて泣ける作品。元気がなくなったときにまた観ようかな。


2回目:????/??/??
3回目:2022/06/24
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