アメリカの根強い人種差別、黒人迫害を描いたロードムービー。
でも大丈夫。
胸糞シーンは少なくて、後味の良い作品になってるから。
黒人だけど聡明で教養があり天才ピアニストの男シャーリー。
白人だけど粗暴で世間と同様差別主義で、運転手として雇われた男トニー。この2人のバディもの。
この映画を観やすくしてる要因は、トニーの奥さん。白人の彼女が最初から最後まで黒人に偏見がなく常に受け入れてくれている事に救われるから安心して観られる。
ツアーで招いておきながらホテルを手配しない、トイレを使わせない、レストランにも入れない。アメリカ白人の頭ひん剥いて脳みその構造確認したいくらい。
あのNBAボストン・セルティックスでもボブ・クージーはレストランで食事をし、ビル・ラッセルは何処でなにを食べたのか分からない、狂った時代だった。
この未だ無くなっていない、根絶すべき悪習を現代人に思い出させるにはいい塩梅の映画。
そりゃアカデミー賞ですわ。
2回見たら微笑ましいシーンが増えるはず。