眼鏡の錬金術師

グリーンブックの眼鏡の錬金術師のネタバレレビュー・内容・結末

グリーンブック(2018年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

決して素行が良いとは言えない白人トニーがピアニストの黒人シャーリーのツアー運転手として働くことになるとこからスタート。

基本的にはこの二人によるロードムービー。道中で起こる黒人差別に起因する事件を一緒に乗り越えていくうちに、二人の間に友情が芽生え、それぞれが成長を遂げていくのが観ていて楽しい。

トニーもシャーリーもどっちも良いキャラクターだったし、終始二人の対比が効いてた。
トニーは白人なんだけど教養もなく、短絡的で粗暴。でも人情に厚く、家族や友人にも恵まれている。
シャーリーは逆に黒人なんだけど知的で上流階級とも付き合いがあり、厳格な性格の持ち主で、そして孤独である。

この対極にいる二人が旅をするなかでお互いを理解し合える存在になっていくのが良かった。

黒人差別を描く作品は多いけど、本作のシャーリーは黒人とも仲間になれない異質な存在だったので、単純な白人vs黒人の構図だけじゃなかったのがおもしろかった。

良い作品だった。