ニャンおっ太

グリーンブックのニャンおっ太のレビュー・感想・評価

グリーンブック(2018年製作の映画)
4.0
祝アカデミー作品賞! 今まで俺どんだけヴィゴ・モーテンセン推ししてきたか。パゾリーニとタルコフスキー好き変人で、デニス・ホッパーのフックアップで世に出た詩人で、クローネンバーグの暴力2部作やコーマック・マッカーシー「ザ・ロード」映画化主演で、ケルアック「オン・ザ・ロード」映画化ではウィリアム・バロウズ役っていう、ポスト・ビートジェネレーション憧れの存在。前からヴィゴは路上が似合う男と散々言うとりましたが、今作もロードムービー。共演マハーシャラ・アリ(「アリータ」にも出てた芸達者)は「ムーンライト」に続き2回目の助演男優賞受賞。監督脚本は「Mr.ダマー」や「メリーに首ったけ」などジム・キャリー主演の危険なコメディで有名なピーター・ファレリーってのも驚き。実在ピアニストのドン・シャーリーと彼のドライバーの友情の実話を元にしているのにドラマゼーションが強いのと、黒人を守る白人英雄像に反発する逆差別的な批判で評論家支持が低いのかな? 疑問点は多々あれど、アーリー60’sの音楽や車や文化が堪能出来るし、何よりガツンと感動(個人的に強引にポール・オースターとパブロ・ネルーダの匂い嗅ぎ取ったから余計にだけど)。笑って泣いた! ああケンチキ食べたい。