ひろさん

ドンバスのひろさんのレビュー・感想・評価

ドンバス(2018年製作の映画)
4.5
ドキュメンタリーなのかフィクションなのか分からなくなることもある程、緊迫感があった。
最も悲しかったのは、捉えられたウクライナ兵がドンバスの住民から虐げられる場面である。
8年前まで同じウクライナ人として過ごした人々と気持ちが通じない兵士のやるせなさ。元のように、一緒に和気あいあいと暮らせる日はもう来ないことを実感させられた。
また、ロシアのフェイクニュース制作に関わった人々が、誰かの命令によって全て殺されてしまう不条理さも辛かった。
「誰か」によって統治され、社会に秩序がないのがロシアの占領地の現実である。
1988年にキエフを訪れた時の歴史ある建物や美しい街の写真を見返している。
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