トモヒコ

フロントランナーのトモヒコのレビュー・感想・評価

フロントランナー(2018年製作の映画)
4.8
 政治に「たられば」はないとは言え、ハートが失脚したことは、米国にとって重大な損失だったと思います。88年大統領選挙に関しては、政治家、マスコミ、国民の誰もがイノセントではあり得なかった。全プレイヤーに瑕疵があったからこそ、最悪の結果を免れ得なかった。公人は聖人であるべきか、マスコミの求める公益とはなにか、そして国民は、どのような良識を働かせるべきか。三者それぞれについて、深く考えさせられました。
 ジェームズ・ガンの解雇やケヴィン・ハートの降板などにも通ずる問題意識を湛えた『フロントランナー』。フィルマークス平均は3.3と低いですが、ぼくは、いま劇場でリアルタイムで観るべき超重要作だと思います!
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