どうたく66

華氏 119のどうたく66のネタバレレビュー・内容・結末

華氏 119(2018年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

華氏911はブッシュの戦争を描いたものだった。

こちらはトランプ誕生を描いたもの。トランプとんでもないという映画かと思ったら、そういう側面もあるが、そもそもトランプ誕生の地ならしをしたのは民主党政権だということを強調している。

ヒラリーの予備選での不正。労働者や若者に寄り添わない、民主党支配層。プリントの鉛汚染水をめぐってのオバマの茶番劇。それらが積み重なって、民主党の支持層がヒラリーに投票しなかったことが映画で追われる。

フリントを支持した国会議員に鉛で汚染された水をばらまくなどドキュメンタリーと言えない領域に踏み込んでいて、手法に疑問も残るが、アメリカの重大な一側面をえぐりだしている。

ティーンエイジャーたちが銃規制がすすまない政治状況に異をとなえて、でも活動が全国に広まって行く様はある種、『ウィンター・オンファイアー』で観た、ウクライナ革命をみているような感動をおぼえた。
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