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華氏 119のvivoのレビュー・感想・評価

華氏 119(2018年製作の映画)
4.0
まずテンポよく飽きさせない編集がさすが。この映画もまた見る者にある特定の考え方を植え付けようとするメディアの一つなので、そっくりそのまま鵜呑みにしようとは思わない。しかし、ここで描かれていることの全てが事実ではないとしても、現代国家の構造が、少数による多数の搾取を容易に許していることだけは確かだと思う。この国でも、物言わぬ大勢が搾取され続けていて、そして、その搾取に抗うことなど考えもしない状態にあるはず。搾取に立ち向かうには、たぶん勇気以上の何かが必要で、そんな何かを胸に戦う十代の姿にぐっと来た。
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