ゆきたん

ジョーカーのゆきたんのレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
3.5
長らく一番怖い俳優といえばロバート・デ・ニーロだった。タクシードライバーからのケープフィアー見て、溜まりに溜まった怒りで頭おかしなってる男のイメージしかなく、普通の人の役をやってても突然暴れ出すんじゃないかと気が気でなかった。そのロバートデニーロが奇しくも温和で愉快な司会のおっさん役で出てるのがまたナイスキャスティングなのだが、匹敵するぐらいホアキンも怖い。キモ怖い。上司に看板返せボケと怒られた時の顔なんかもうめちゃめちゃキモ怖い。ほんとにホアキンってすごい役者にならはったなあと感動すら覚えた。役作りでガリガリに痩せた体がよく言えばイギーポップみたいでカッコいいのだけど顔がデカくて他ヒョロヒョロなのがまた気持ち悪い。役への意気込みを感じる。痩せたせいで顔もジジイみたいになってて顔怖いし、ホアキンいけめんやねんけど死んだ兄みたいな美形ではないしルーニーマーラのDNAがんばれと思ったけど白塗りにしたらなんとなくやっぱりリバーに似てるかなって思った。ひたすら重くて暗い話でジョーカーの生い立ちからの半生はかわいそう以外何もないのだけど、かわいそう!抱きしめてあげたい!!って気が一つも起こらんくらい気持ち悪い。その役作りと演技力に圧倒された。すんばらしいです。
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