ようーやく鑑賞。苦しい。見ていて苦しい。息苦しいような理不尽・不条理、そしてもうこれは役作りへの賞賛でしかないってことなんだろうけど、それを確実に引き立てている、どうにも拭いきれない圧倒的(言葉を選ばずに言うけれど)弱者感と不潔さ。その佇まいだけで、これまで理不尽にさらされてきたであろう、目をつけられやすいであろう苦労や疲れが一目瞭然。本来あってはならないことだけれど。その鬱屈した感情が、しだいに狂気になっていく、そして同時に自信に溢れていく変化の様子はやはり見応えがあった。"ハッピー"は皮肉すぎる。
