ボルト

ジョーカーのボルトのネタバレレビュー・内容・結末

ジョーカー(2019年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

配信終了間近って聞いて、真夜中に観始めました。ベストな時間だった。

不幸に次ぐ不幸に次ぐ不幸。とにもかくにもアーサーって男はツイてない。売れないコメディアンが書いた、独り善がりな喜劇みたいにさ。……っていう、アーサーの頭でしか理解できないジョークを、観客は頭の中を覗いて観せてもらったって感じ。でもそれ、結局アーサーしか理解出来ない脳の中でしか展開されないから、我々観客は何がどう面白いのか、そもそもジョークじゃないんじゃないか?という疑問の答えすら分からないまま。
結末のお陰で色々な考察があるの面白いな。
アーサーを中心に据えた構図が多かったせいか、余計に「一人称視点による物語」感が強く感じられたのは、個人的な感覚ということで割愛。

しかしまあ、このジョーカーはマジで格好良い。目立ち過ぎる赤が似合うし、喋り方とかもゾワゾワする。笑い声なんてマジで空虚、仕方ないから笑ってる感じが凄い。年下になった友人もそういえばこんな笑い方してたよな、と思い出して少し気分が落ち込んだ。
このジョーカーは鬱憤を効率的に最大限発散する為溜めに溜めるタイプっぽい。
ボルト

ボルト