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ジョーカーのTheDudeのレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
4.5
最も有名なヴィランであるジョーカーのオリジンストーリー。というより、1人の男が闇へと落ちる過程を描く濃厚なキャラクタースタディーでした

公開される前から様々な議題に晒された今作。暴力を肯定しているのでは?とリベラル側のメディアから叩かれていたのは今作を見た後だと不思議に思える。確かにこの映画を観て、狂った人間が狂った行動に出ないとは断言できない。ただ映画の内容としては非常にリベラル的なアプローチからジョーカーを描いております

社会から見放されたと感じた市民の鬱憤が暴力行為へと昇華してしまう様はやはりantifaの活動を始めとした暴動が思い起こされました(リベラル側が叩いていたのはこれが理由なのかな)。頭が狂ったアホな連中だなぁと隅に追いやりガチです(私も含め)。しかし彼らがどう言う立場から来ているのか?行動動機が一体何なのか?今一度考える必要があると再認識させられた

作品自体の感想としてはタクシードライバーを土台とした脚本に、キングオブコメディからの引用を要所要所に挿入したもの。デニーロを起用した時点で製作側の意図はあきらかですね。この2作をオマージュしすぎかなぁと感じる時も
それと不必要なブルース・ウェインの登場。チープなファンサービスに思えました。残念だったのはこの2点かなぁ

あ〜それにしてもホアキンすげぇ…😟彼のパフォーマンスだけでも見る価値あると思います。主人公の怒りと悲しみと夢と哀れみと…彼の演技だけで純粋に恐怖を感じてしまうシーンも

作品自体に関係ない話をしてしまって長くなったが、現代のカルチャーウォーを正に表現したストーリーだったため少し感想を述べました。
今作はスーパーヒーロー映画ではありません。題名だけで敬遠されていた方にも絶対オススメしたい作品でした
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