このレビューはネタバレを含みます
ヒースレジャーのジョーカーが今までいちばん好きでしたが、ホアキンフェニックスのジョーカーを見終わった時、「すごい…」と言ってしまうほどの衝撃でした。まさにホアキンフェニックスのジョーカーを作り出したかんじ。ヒースレジャーに劣らずのジョーカーがそこにありました。
この作品はジョーカーになるまでを描いてますが、ジョーカーが精神的にヤバい奴になった理由をオリジナルの流れで作ってます。だがそれがいい！とにかくリアルで、自分もこうなっちゃうんじゃないかという生々しさがありました。
確かに先が読める展開ではありました。あ〜絶対こいつ殺すじゃん…ほらー！みたいな。でもそれがまたよかった。
セリフもBGMも音もリアルで、脳内に残ってしまう感じ。映画の作りもあえてオシャレ感をだし、ラストの「The End」の文字もなんだか一瞬「あれ？パリに恋して的な映画観てたっけ？」となるほど。観終わった時点で観客の心も麻痺してしまってる。
昨今MCUで超盛り上がりのアメコミ映画界隈ですが、ヒーローとは、正義とは？という勧善懲悪MCUに真っ向から喧嘩を売ってる作品で衝撃を受けました。アメリカで問題視されてるのもわかる。これは見る人が見たら飲み込まれてしまいそう…
DCはこれから逆にヴィラン祭りなので、バーズオブプレイもスーサイドスクワッドもどういうテイストで来るのか楽しみです。
