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ジョーカーのshinefilmのレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
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「タクシードライバー」と並ぶ時代を撃ちすぎた作品来たなぁ……。むしろそれ以上かな。トラヴィスは個人戦だけど、デニーロ殺して最後は暴徒たちに囲まれ悪のカリスマみたいになってたからなぁ…。ヒースレジャー版ジョーカーは底知れない沼みたいな悪だからこそ人を惹きつけてしまう何かがあったとすれば(逆に全く心情的に移入出来ないからこそ魅入っちゃうというか)今回のジョーカーは人間味が見え隠れするからこそ、物凄くキツイ。あの瞳でデニーロ撃っちゃうのは、キッツいよ。完全に共感は出来ないし、でも完全な糾弾も出来ないし、とはいえ最後の景色に賛同も出来ない…。今の時代、誰の胸にもJOKERは潜んでるし、自分の中にも悪はある。だからこそ強烈にそこを撃ってくるから恐ろしいよこの映画。「狂ってるのは世間か?私か?」この一言に詰まってる。だからこそ観ていやぁスカッとした!最高!みたいな感想は抱けないし、拍手起きてたけどそれは出来なかった。でも凄い作品であることには間違いないです。不寛容の成れの果て、あんな景色は絶対見たくない。
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