これはジョーカーの映画ではない。
多くの人はアーサーを見て、アーサー以外の「だれか」を思い浮かべる。
魅力的なヴィランをこちら側に引き摺り下ろした、悪趣味な映画でした。
ピエロのメイクはやはりただの仮面で、その下は誰にでも。
終始アーサーの姿に心が砕けるし悲しくてずっと痛い。でも、ああ、彼ならこうなっても仕方がないなんて思わされて、それってとても恐ろしいことだと思う。
でもどうしてもジョーカーは魅力的で最高と思うシーンが散らばっていた(ホアキンフェニックスのおかげ)
最悪と最高がどちらも強く存在していて、いい映画だった。
ロバートデニーロ出してるのはタクシードライバー意識だろうな、社会から見放された男が頭にぶっ放す。