イベりなり

ジョーカーのイベりなりのネタバレレビュー・内容・結末

ジョーカー(2019年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます


ホアキン・フェニックス圧巻だった。
冒頭の泣いてるような笑いにもうアーサーの生き様とかが滲み出ててどんどん惹き込まれてった。


当たり前だが、コメディショーのオーディエンスの反応は日本とのギャップを感じた。
そこでも、一般的な笑いの感覚が分からないアーサーが大衆が笑ったとこをメモしてるのも悲しかった。

子供たちを笑かそうとおどけてみても、全部裏目にでてしまう。

電車の中での、バチバチって明暗切り替わる照明とか脈打つような音楽とか全部に感情移入できたし、優しいアーサーが道を踏み外してほしくないと願うばかりだったがそれもついに爆発してしまった。

序盤では、ピエロの格好で街中で楽器点の閉店セールの宣伝しているところを子供たちに看板を奪われ、追いかけたところを袋叩きにされるのだが、
それも、自分が爆発した後では逆に追いかけられる側になってしまった。
その走り方もどこか滑稽であり、かっこよくもあった。




階段を降りるとことか美しく楽しく感じた。
コンテンポラリーのようなダンスも全部全部理解したくなった。

個人的には、劇中テレビで【Slap that bass】が流れてたことがアツかった。
歌詞を和訳すると、ズンズーン、ズンズーン世の中はひどい 政治に経済 盗みに殺人 気分は重い〜 の後に軽快なリズムと歌詞になっていくのもリンクしていて凄かった。
ズン、ズーンってイントロ流れたところからもしかしたらと思ったが、フレッド・アステアが出てきたし、最後のテレビショーにジョーカーが登場する時も、タップのようなダンスがあって興奮した。


自分の過去を知って、堕ちていくアーサーは誰も止めることができなかった。
ジョーカーへと変貌していくシーンと、暴動の最後に、ボンネットの上に立ち、自分の血液でsmileを作るジョーカーは鳥肌がたった。

そのあとは、テンポ良く軽快ですごい好きだった。
ラストシーンは音と足跡がリンクしていて感動したし、可愛くて、哀しくて、楽しくて、なんとも形容しがたい感情で観ていた。
ラストシーンとボンネットジョーカーが一番好きだ。


とことん、ジョーカーになってしまったアーサーを思いっきりハグしてとことん愛してあげたい。


ホアキン・フェニックスの役作りには感服したしどうやってあそこまで持っていくのか疑問でしかない。

もう1回観に行こうと思うが、今度は字幕よりホアキン・フェニックスの表情や動き全てを観ようと思う。
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