さはら

ジョーカーのさはらのレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
4.4
いい映画です。

誰もがアーサーの視点から
ストーリーを追います。
「この人がジョーカーになるんだな!」
と思いながら。

でも良い意味で裏切られます。

タイトルのあたりなんか、
もう自分がジョーカーにでも
なったつもりなのに

だんだんだんだん
「あ。こいつヤバイな」
「あーヤバイヤバイ、」
「あーーーー!」

「ジョーカー…」

になります。


僕はただただ胸くそわるいだけの
「ジョーカーかわいそうでしょ?そらダークサイド落ちちゃうよね…」の
ジョーカーおしん映画、
もしくは
「ジョーカーはみんなの心の中に!」
みたいな
社会派!痛烈風刺映画!
になってたらやだなと
勝手に心配していました。

あくまでジョーカーはジョーカーでいて欲しい。

バットマン、ジョーカーは言わずと知れた大人気キャラクターです。
バットマンというフリー素材をつかって誰がどこまで作り込めるか
という感じな気がします。

誰もフラットな目で見ることが出来ず、また新たな作品が製作されると聞けば誰もが過剰に期待します。

ファン垂涎の小ばなしをこれ見よがしにぶち込んでも内輪ウケ、社会派過ぎても客は離れます。

どうなるかとても楽しみにしていました。

やっと見るれました。
結論としては
先にも言ったようにいい映画でした。
「バットマン」「作品性」「風刺」のバランスがめちゃくちゃ良かったです。
それに加えて誰もがジョーカーに求めるスタイリッシュさが存分に出ています。

話としてはこの作品独自のものなのに
入り口をバットマン、出口をバットマンにしている(なっちゃう)から、
みた後誰もが
満足して「『ジョーカー』を見た。」と思えます。
僕らのジョーカーではなくあくまでエンタメコンテンツとしてのジョーカー。

めちゃくちゃ良かったです。


キングオブコメディを以前見ていたせいか、デニーロの堂々たる司会者っぷりに「立派になったな…」と思いました。

タクシードライバーも出てましたし
もしかしたらこれダークナイト?なシーンもチラホラありました。


また見ちゃうんだ!!
さはら

さはら