このレビューはネタバレを含みます
素晴らしい映画でした。基本的にずっと暗い雰囲気で物語は進んでいくけれど目が一時も離せなかったのはやはりホアキンフェニックスの怪演あってこそだと思います。
ダークナイトのジョーカーが自分の口が裂けていることを話すとき二回とも違う話をして、どれが本当なのか分からないという恐怖を与えていましたが、今回のジョーカー誕生の物語もあくまで1つの物語でそれが真実かどうかは全く分からないと解釈しました。というかそうあるべきだと思います。
妄想と現実の境目がなくなるのは映画特有の演出でありながら実際自分の頭のなかでも起こりうることだなぁと恐ろしくなります…
デニーロ(コメディアン)がアーサーに銃殺されると心の中で"よっしゃ!"って思ってしまった自分もこの映画の中に出てくる抑圧される人々に含まれてるのか… 暴動のシーンは不覚にも笑みがこぼれました。でもきっとそんな人は自分だけではないはず… !