前評判聞きながら社会的な作品が来るもんだろうと気構えてたけど、「ジョーカーは実は俗に言う『無敵の人』でした」的な要素は、予想に反して良い意味でドライな描かれ方で、「みんなジョーカーになりうるんだ」ってところを掘り下げるメッセージ性が不必要に強いことも無く「凶悪犯罪者でも同情する余地がある」といったような不謹慎なものでも無くと言ったような感じ。かえって良かったんじゃないかなと思う。
シンプルに観客がリアルに想像できる狂気を演出していることこそがこの作品の一番の面白さだと思うし、美しい映像もスイカにかける塩の様に上手い事狂気を引き立ててる。
