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ジョーカーのtktのネタバレレビュー・内容・結末

ジョーカー(2019年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

まず、思ったのは世間に言われてる鬱映画ではないなぁと思った。
ジョーカーのオリジンでアーサーが最終的にジョーカーにはなると言う結末がわかっている話しで、
アナキンがダースベーダーだという事をしった状態でスターウォーズ新三部作を見るのと同じ感じである。
この映画に解答はなく、アメリカの政治的部分やバットマンの原作のジョーカーの設定の理解という部分でかなり捉え方が変わってくる。
まさにそれはジョーカーというキャラクターで食えない。目的はない純粋な悪。でも、なぜか人々に疑問をぶつけるように受け止めてしまう作り。
いわば製作陣がジョーカーの思想だ。観客がメッセージのない映画をいくら考えても答えが出ないことを楽しんでいる。

映像がとにかくカッコいい。
母親を殺してからのテンポが最高に良くて、警官2人から逃げるシーンの街中のピエロたちに紛れる感じが意図したものではないが、本来のジョーカーのしたたかさみたいな部分もかかれていてとても良い。
ウェイン一族があそこまで悪く表現されるのも新鮮でダークナイトシリーズを見ていればショックをうけそうでもあるが、知らなければ嫌な金持ちのキャラクターでしかない。
ジョーカーの妄想だが、ブルースウェインと兄弟のように見せる構造はバットマンとジョーカーが常に表裏でありお互いが似ているような原作の設定を反映しているのではないかと思う。

ウォッチメン好きな人は好きな気がする。
おすすめです。
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