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ジョーカーのsaorinのネタバレレビュー・内容・結末

ジョーカー(2019年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

ジョーカーを観に行きました。

ネタバレするのでスルーしてください。

残虐なシーンが多く途中で席を立つ人が何人かいました。

なぜ一人の男が殺人鬼ジョーカーとなったのかというストーリー。
富裕層はどんどん恵まれていく一方で、中間層や貧困層の生活は苦しくなりつつある、アメリカの格差問題が色濃く反映されていました。
社会保障の打ち切りや障害への無理解、親からの虐待、雇用環境の悪化。ありのままの自分を出すことが良しとされてる世の中であっても、彼の場合、不安やストレスを感じると突然笑いが止まらない障害があり、気持ち悪がられてしまう。
話を聞いてくれる人も信用できる人もいない。
知らない集団にからかわれ殴られてしまったり、仕事がなくなったり、、、続く負の連鎖に生きる希望を失い、ジョーカーとなり暴走していく。
けど怒りの対象は、誰でも良い訳でなく、富裕層や自分を馬鹿にしたり騙した人間たち。
殺してしまうのではないかと思ったが、ただひとり自分に優しくしてくれた元仕事仲間には危害を加えなかった。

生きづらさを感じることはあるけど、色んな面で日本は生活しやすいんだと思った。

誰でも少なからず、社会の中の生きづらさや疑問はあるだろうし、自分らしさを出せずに仮面を被って生きていかなければならない世の中であることとか、共感することもあり、完全な悪役としては見れなかった。

孤独だが優しく人を笑顔にするコメディアンを目指していた者が、殺人鬼のジョーカーへ。環境が人を変えてしまう。犯罪をなくすために、もっと社会が抱える問題に向き合うべきだと思う。
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