このレビューはネタバレを含みます
どうしようもなく悲しくなって泣いた。
こんなにも誰も手を差し伸べないものか。
アーサーは最初からずっと笑ってるんだけど、ずっと目がぬらってしてて、最初は「悪のカリスマだからなあ」って思ってたけど、最後は「あ、この人ずっと泣いてる」って思って、泣きたいのに笑ってて辛すぎて、わたしが泣いた。もちろん許されないことしてるけど、悲しかった。
みんなが言う通り、誰でもジョーカーになれる。誰でもその素質や瞬間は持ってるんだなって思った。でも、誰か一人でも愛してくれる人がいれば大丈夫だったかもしれないのになあ。
でも、顔を白塗りにして自分が「ジョーカー」である自覚をしてからのジョーカーが生き生きしていて、これはこれでハッピーエンドなのか、とも思ってしまった。悲劇を喜劇って思い込むのが自分を自分で救う唯一の方法なのかも。悲劇も喜劇も、善も悪も主観だよな〜、そうだよな〜。引きずる〜。