なんか、いつ爆発するか分からない爆弾をずっと抱えてる気分で終始ハラハラしました。
『ナイトクローラー』とか『タクシードライバー』に個人的には近いのではと思った。
アーサーっていう人間がジョーカーになるまでを描いているんだけど結局、ジョーカーってたぶん単体ではなくある種の集合体なんだよね。
この前、死ぬほど怖い思いして見た『Us』と一緒で普段気付けないような、けど確実に存在する最下層の人々がそれぞれ潜在的なジョーカー。
ウェインはマスクをして姿をさらす勇気なんてない奴って言ってたけどたぶん、違う。
アノニマスで要は誰もがジョーカーになれるって所がポイント。
だからと言って別にこういう人々を攻撃するとか蔑む気持ちは全くないです。
むしろこの映画の重要な、そして恐ろしい部分でもあるんだけどアーサーに感情移入してしまう。
こんな状況だったらジョーカーになるのは仕方ないしむしろ、もっとメチャクチャにしてって応援したくなっちゃう。
『ダークナイト』のジョーカーはカオスは誰にとっても平等みたいなこと言ってたけどあながち間違いでは無い気がする。
世の中に嘘(といっても過言ではないかな？)をばらまいてたあのナイトショーをぶっ壊すシークエンスなんてとても見応えあった。
何というか今の世の中との距離があまりにも近くてとてもフィクションには思えない内容だった。
ホアキンの演技はとっても印象的であのくねくねダンスと笑い声は長いこと忘れられそうにないです笑
そしてホアキンだけしか目に入ってなくて監督はノーマークだったけどまさかのトッド・フィリップス。
あの『ハングオーバー』の監督がここまでダークでシリアスな物語を作れるとは、、、
まあ『ハングオーバー』のヒゲデブと歯医者とイカれた中国人はある意味、アーサーへの習作だったのかもな笑
気になったのは何人かの黒人女性の存在。
彼女たちを登場させることで何を表現したかったのか気になりました。
あと、タイトルとか至るところに使用されてる黄色も気になりました。
この二つの部分に関してはもっと読解力着けなきゃって思った。
分からないところも当然あったけど凄く楽しめたし何よりも危ない映画だなって思った次第です！(褒め言葉)
