マルカマーク

ジョーカーのマルカマークのレビュー・感想・評価

ジョーカー(2019年製作の映画)
3.6
想像以上に、キッツイ映画だ。
目を背けたシーンもあった。
もう1回観たい気持ちもあるが、当分いいですって気持ちもある。

観賞後、身体が痺れていた。
右手の中指から小指の3本とか、よくわからないところ。
どこに力入っていたんだか。
観賞後すぐ行った、お手洗いの鏡に映った自分がとっても「辛い」顔をしていた。

自分も疎外感や劣等感ばっかり抱えた孤独なほうの人間。
鼻持ちならない奴らに、頭の中でクソクソクソクソ悪態ついてる。
そんな人は世の中にいっぱいいるから、悪だろうが何だろうがみんなアーサー=ジョーカーは自分だって思ってしまう。

でも、最後のあの祭り上げられ方は…納得出来なかった。
ジョーカーの、悪のカリスマへの成長物語として観るなら納得がいく。
けれど、バットマンの敵であるジョーカーをよく知らなくて、アーサーをどうしても孤独な自分と重ねて見てしまうから、自分勝手に置いてけぼりを食らったんだな。

そう考えると、「タクシードライバー」のトラヴィスを見てるほうが孤独を癒してくれる。
結局、「ジョーカー」を見たら「タクシードライバー」がまた観たくなったのだった。
ジョーカーさんは、孤独なヒーロー界の最上層だったので。