ジョーカーのRinのネタバレレビュー・内容・結末

バットマンのジョーカーというキャラクターを知っている人が見たらキャラクターの違いに違和感があったりするかもしれないが、キャラクターを知らない私からしたらただの真面目な映画で興味深かった。

この映画は社会批判？的なメッセージが込められてると感じた。
こういうシリアスな映画は初めてだったのでどういう反応をしたらいいのか分からないけど、色々考えさせられた。

社会的弱者の視点に立ってみると、テレビで見るスターとかヒーローとか言われている人達が憎くて仕方が無いのと同時に自分の立場の弱さが際立って感じられてしまう。
そういった辛さに対抗するように病気の症状が出てきて、より社会の「普通の人間」から追い払われる。

今まで抑えていた感情が爆発したり、知らなかった過去を知ったりする中で、自分がどういう人であるかを自覚し、自分の中で肯定していった。すると精神的にも安定し、病気の症状も収まったり心地が良くなった。

今の私達も他人に認められることで社会の中に存在する、認められた人間だと自覚している。でもアーサーは違う。自分なりに頑張っているのに暴力を振るわれ笑われる。自分は死んだ方がマシなのかもしれないと思う時もある。何かのきっかけで、アーサーと同じように何が正しいのか分からなくなるかもしれない。
集団心理の恐ろしさを感じた。

笑われ者と言われるピエロを現代と重ね合わせたのが主人公なのかなとも思った。
今自分を理解してくれる人が周りにいることに感謝したい。

あと、画の撮り方と俳優さんの演技力の凄さが一般人から見ても、よく見るアクション映画などより凄さが分かった。

簡潔に言うと人によっても見方が変わるだろうから違った解釈もあるだろうけど、軽くこのくらい考察できる深い映画でした。