ジョーカーがあのジョーカーになる瞬間をこの目で目撃した。徐々に徐々に崩壊していくさまを演じたホアキン・フェニックスが凄いとは聞いていたが本当にすごかった。
ウェイン家との間にあったこと、ブルースと顔合わせしてること、バットマンファン(そんなにファンではないんだが)にはたまらないシーンもあるわけだ。
もっと悲惨な人いくらでもいますよ? と一刀両断してしまうのも簡単なんですけどね。
狂気で得るカタルシス。
これを求める人が一定数いるのは間違いないし、そういう意味でも、絶妙な描き方だったなと思います。多感な時期に(劣等感により屈折している条件つきで)こんな映画と出会ってたら、変な方向に進みかねないよね、というのは言い過ぎかな?
ラストの解釈が分かれるってのも納得。全部が幻でもそれはそれで美しいのかな。
ホアキンさん、凄かった。