Qess

ジョーカーのQessのネタバレレビュー・内容・結末

ジョーカー(2019年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

まず前提条件として「バットマン」とその敵役である「ジョーカー」を知っているかで相当評価が違ってくる。

わかっている人ならゴッサムシティが最低最悪の街なので簡単にああなるし銃もすぐに手に入るのは極々わかる。
しかしわからない人が観てても恐らく最後まで???ってなると感じた。

残念だったのは虚実が非常に分かり辛いところ。ラスト近くで虚が明らかになるけど本当にそこだけ?みたいな印象。妄想と現実の狭間を渡り歩く主人公を表現しての事とは思うものの本当に分かり辛い。
虚っぽいけどあれがなければ「JOKER」誕生とは言いづらいしバットマンとの因縁の関係性も薄まってしまうので本当に解釈に苦しむ(漫画版を読んでいないので細かい部分は勘弁して下さい。)

音楽と話の流れは相当良い。80年代感を彷彿とさせる感覚がある。
最高なのはアーサー役のホアキンの演技。彼じゃなければあの狂気は出せなかったのではないかと思うほどの好演。日本の役者さんでもしあの役を任せられるとしたら唐橋充さんだろうか。

最後に一言、わかっているなら観て欲しいし、他のキャラで出来るかというと相当難しい分類の映画だと思う。

これ「も」人生。
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