ジョーカーの青蝉のネタバレレビュー・内容・結末

おしゃれ映画を見てイケイケが沸くような映画ではない。スーサイドスクワットで沸いてください。
冒頭シーン、抑圧された社会で孤独を強いられ踊らされていた男が、仮面を捨て自らの意思で踊って終わる

ジョーカーで見るべきはダークヒーロー誕生とかじゃなく、社会に虐げられてきた人々へ無関心な人々に対して自分自身を知らしめる、という点。善人に対して救済はなく、冷酷な仕打ちをする社会。人に無関心であり、世界は皆幸せだと勘違いしている、社会の多くの人々に怒りをぶつけ、そこに共感した人々は行動を起こし混沌とした社会が出来上がる。
社会に反抗意識のある人間にとっては人殺しという過激な手段であってもカタルシスがあり、それ故影響力のありそうな魅力的且つ危険な作品。
悪魔的な今までのジョーカーの面を見せなかったが、最後にジョーカーの作り話っぽく締めて従来のジョーカーとしても解釈できる映画の作り方には感心した。

てかアニメ版攻殻機動隊もちょっと近いテーマかも。