なんだか、悲しみの解像度上がっちゃってさ。心が痛むとかそんなんじゃなくて、理不尽に対して無力にならざるを得ない現実にただ絶望するってことをゆるく感じたな。
昨今のblack lives matterの暴動なんか見てても、jokerの暴動は現実に起こりうることだし、この作品はSFとかじゃなくて、ただのヒューマンドラマ。しかもドキュメンタリーに近いところにある。
高給取りが皆低所得者層から搾取する人間かと言われればそうじゃないけど、そこに対する理解が浅いのは確かだろう。多くの場合、エリートは貧困は知識としてしか触れていないというのは、大学で感じた。それに罪はないし断罪できるはずもないけど、持たざる者としては嫉妬してしまった。そして自分自身は持たざる側でありながら、持ってないとも言えないし、持たざる側も嫌い、持つ側も憎い、という全方位的なヘイトを持ち合わせている。
だらだらと書き連ねているのは今ずいぶんと気が滅入っているからだ。これを見て滅入ったわけじゃない。滅入ったからこれを見て救いを求めた。結果、自分はjokerでもjokerが憎む側でもないために、どっちつかずな感想しか抱けなかった。
ここが自分の居場所とすると、やはり自分はコウモリにならざるをえないのかもしれない。