ジョーカー喜劇の完成予想図(妄想)ということでしょうか。
アーサーがジョーカーとなった背景も端折らずに描かれているし、徐々に豹変していく姿は清々しい気分になる一方で、裏側の人間的な脆さや、先天的な要因は相当痛々しい。でも誰もが抱えやすい闇ではあるし、主観で生きる私達には防衛本能や自己愛がそれなりに備わってる筈なので誰しもがジョーカーになり得る、共感も湧きやすいのだろうなと。
思い描く理想と現実のギャップを埋めようと生きても、己を取り繕っても、外からして見れば、だからどうした？と言わんばかりに虫けら状態、無関心で冷たい世間だからこそ諦めに近いような笑いを浮かべざるを得ない。総じてジョークなんだと言ってる気がしました。電車内でピエロの仮面を被った人たちもある種仮面を被った現代人を表してるっぽい。最後のポップな〆は好き。
