このレビューはネタバレを含みます
アーサーをとことん絶望的に描きたかったんだなあと思う。同じ階に住む女性のくだりは、もう最初から分かっている話だから説明がくどく感じたなあ
ラストも色々な考察があるけど、アーサーのそれまでの殺しの信念(それも妄想だとすると何も言えなくなるけど)を考えると例の女性のことは殺していない気がする。黒人女性という(いわゆる)社会的弱者であるし。それよりもあの血は何か象徴的な意味を持っているような気がした。
一時的なヒーローになったとしても未だ満たされない孤独感とか、消えない過去の痛みとか、まだ見えない弱者たちの声がこの世に存在するということとか...?