Maki

一度死んでみたのMakiのレビュー・感想・評価

一度死んでみた(2020年製作の映画)
1.0
ドタバタなコメディ。
私はデスメタルも化学もよくわからないしリアリティを求めてはいけないんだろうけれど、それにしても現実味に欠ける。

死亡時刻は医師が死亡を診断した際の時刻をいうのであって、医師ではない渡部が死亡時刻を発表するのはおかしい。
医師が死亡診断していない、仮死状態の人間を火葬するって、しかも蘇生することを知っていて焼こうとしているんだから、それはもう殺人罪。
ましてや、遺族を無視して他人(しかも利害関係者)が棺桶を火葬場に無理やり持って行って点火するなんてこと有り得ないし、棺桶を運ぶ葬儀社もそんな犯罪に加担するような真似をするはずがない。
遺体を火葬するためには役所に死亡届を出して火葬の許可を受ける必要があり、その届出には医師が発行した死亡診断書が必要。

自筆証書遺言は代筆不可で、遺言者本人の自筆が絶対条件。たとえ署名が本人のもので、実印による押印がなされていたとしても、他の箇所が他人の手で書かれたものであれば無効。
遺言執行者に選任されているわけでもない渡部が無効の遺言を読み上げて強引に競合他社との合併を進めるなんて無理があるし、蘇生した本人が合併しないと言っているのに「あなたがサインした遺言がある」って……おいおい。
遺言は何度でも撤回できるし、それ以前にその遺言は代筆している時点で無効だし、そもそも存命中に遺言内容の実行はできないでしょ。。。
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