B級的なドタバタコメディにタイムリミットとミッション要素を盛り込んで、死んだことで、見えないことで見えてくることや、話せないことで、話すことの大切さが浮かび上がる、シンプルな構成に。全体的な緩さは、善し悪しに。
親子関係の変移や終盤のトリックから何まで、全てセリフで伝える悲しさはあるが、主演の広瀬すずの頑張りと、無意味に感じる豪華な役者達の配置が効果的なのか、意外と飽きはこない。文脈は微妙だが、セリフのリズムや作品のテンポは悪くなく、93分に纏めたことは好感。伏線の張り方がもう少し綺麗なら、作品が引き締まったと思うことが惜しい。